ひとつのニュース

2015.11.23


11月23日

フランス・パリでの同時多発テロから10日たった。
連日、犯人関係やその背景についてのニュースが大々的に
報じられている。
そしてイスラム教徒への差別も広がっている。
そんな中こんなニュースが入ってきた。
パリの事件現場近くの献花台の側に、目隠しをしたイスラム教徒の
男性が立ち、「私はイスラム教徒です。人々は私をテロリストだと
言います。私はあなたを信じています。もしあなたが私を信じて
くれるならハグして下さい。」と書かれたメッセージを足元に置いて
立ち尽くしていました。
すると次々と市民たちがハグをしていきました、涙が止まらなかった。
世界を壊そうとする人がいる、そして世界と手を繋ごうとしている
人がいる、何度も言います、暴力や憎しみでは何も解決しないのです。

日本相撲協会の理事長、北の湖さんが九州場所開催中に大腸がん
からの多臓器不全で急逝した。まだ62歳という若さだった。
その現役時代の強さはすでに伝説となっている、とにかく太々しく
憎らしいほど強かった。
当時の子供の好きなもののたとえで「巨人・大鵬・卵焼き」という
フレーズがあった。
それをもじって「江川・ピーマン・北の湖」というのもあったとの事
(これは知らなかったです・・)。
しかし、素顔の北の湖さんは優しく思いやりがあり人望の厚い人だった。
不祥事や人気凋落などの逆風が吹く中、大相撲復権のために身を削って
尽力を尽くした、その苦労は想像を絶するものだったにちがいないです。
土俵から倒した相手に手を差し伸べなかったのは、相手を尊重した
本当の優しさだった。なんとも深いです。
また“昭和のヒーロー”が逝ってしまった。
ご冥福をお祈りいたします。

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