また思い出がひとつ・・・

2010.03.04


3月○日

東北学院在学中、下宿でお世話になった“斎藤さん”が亡くなった
との訃報が入った。
18歳で親元を離れ、一人暮らし(といっても下宿仲間はみんな良い
やつばかりで、まるで家族のようだった)を始め、右も左も分から
ないなか、いつも笑顔で食事の世話やお風呂を使わせてくれた。
多感な時期の期待と不安の四年間、本当にお世話になりっぱなし
だった。ある意味、いまの俺があるのは、“斎藤のおばさん”の
おかげと言っても過言ではないと思う。
気まぐれで偏食だった俺は、おばさんの料理で好き嫌いがかなり
なくなった。八宝菜、切干大根、ひじきの煮物、さばの味噌煮、
食べきれないほどの大盛りカレーなどなど、どれもこれも思い出が
いっぱいだ。
門限を破ったり、禁止の麻雀やったり、朝まで飲み会でドンチャン
騒ぎしたり、随分と悪さやイタズラもして、それはそれは迷惑の
かけっ放しだった。きっと知っていて知らないふりをしてくれて
いたのだと思う。
当時の俺が使っていた部屋には記念すべき“サイン第一号”が
押入れの柱に記してあった。
こころから御冥福をお祈りいたします。

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