ロックンロール葬

2019.04.04


4月4日

昨日、青山葬儀所で行われた内田裕也さんの“ロックンロール葬”に
参列させていただきました。
祭壇は横尾忠則さんがデザインした、第一回「ニューイヤーズ・
ワールド・ロックフェスティバル」のポスターをモチーフに
菊、薔薇、ダリアなどで彩った「富士山・ピラミッド・ヒマラヤ」。
その真ん中に裕也さんの遺影がクールにたたずんでいた。
張り詰めた空気をほぐしてくれたのは、堺さんのスピーチだった。
裕也さんから「歌手として長生きするにはどうしたらいいか」と
問いかけられ、「それはヒット曲を出さないことだと答えて
いましたね。それをあなたは貫かれました」と遺影に語り掛け
笑いを誘っていらっしゃいました。
その裏側に個人に対する深い愛情を感じました。
崔監督は「安らかに眠るな!」と
鮎川誠さんは「ロックンロール!」と絶叫。
喪主の長女・也哉子さんの謝辞より、「彼は破天荒で、時に手に
負えない人だったけれど、ズルいヤツではなかった。地位も名誉も
ないけれど、どんな嵐の中でも駆けつけてくれる友だけはいる。
“これ以上、生きる上で何を望むんだ”と聞こえてきます。」の一節は
実に心にしみました。
参列者の方々全員に、裕也さん直筆の“ロックンロール”の缶バッチが
配られました。
日本人でスーツに缶バッチを付けた人は、内田さんが初めて
だったそうです。
自分自身を貫いたそのブレない生き方、それこそが
“ロケンロール”そのものでした。

RSS

Recent Entries

Archives