健さん・・
2014.11.18
11月18日
日本を代表する映画俳優・高倉健さんが悪性リンパ腫で
今月10日に亡くなっていた、83歳だった。
とても悲しい、何か心にぽっかり穴が空いたような、そんな気持ちです。
任侠映画のヒーローだった、理不尽さに耐えて耐えて最後に義理の
ために爆発し己の命を投げ出す、その姿に男なら誰でもしびれたものだ。
80年代、生命保険会社のCMでの名セリフ“不器用ですから”
みんな真似してた。
ツアーに明け暮れていた頃、和歌山のしょっぱい映画館で見た「駅」
倍賞さんとの束の間の恋と切ないエンディングにやられた。
「夜叉」は何度見たかわからない、ひたすら健さんが格好良かった。
「ブラックレイン」での流暢な英語、このままハリウッドに行って
しまうのでないかと心配になった。
やっぱりツアー先にて、北海道・北見で見た「鉄道員」は
午前中の回なのに満杯だった。
渋谷の映画館で「ホタル」を見ている時、無神経なおばちゃんが
ポリエチレンの袋をガサガサやっていたら、初老の紳士が
「静かにしろ!」と一喝!心の中で拍手。
あるインタビューにて、あなたにとって大切なものとはとの問いに
「切ないかもしれないけれど“想い”じゃないですか。想いは止められ
ない、想いを伝えるのが俳優じゃないですか」う~~~素敵です。
「男は強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく
資格がない」レイモンド・チャンドラーの小説「プレイバック」の
中での、フィリップ・マーロウの台詞。
健さん主演の「野性の証明」の宣伝文句に使われていた。
まるで健さんの言葉です、健さんそのものです。
ご冥福をお祈りします。