月島慕情

2010.04.22


4月22日

ぶらりと立ち寄った本屋で何気なく手に取った一冊。
仕事の合間、移動中、深夜の仕事部屋、などなど色々なシチュエー
ションで読む。面白くて面白くて、すぐに読破してしまった。
浅田次郎さんの7つの珠玉の短編集「月島慕情」。
「鉄道員」からいくつかの作品を読ませてもらっているけど、いつも
ながら感心するのは、その人間描写だ。地味ながらも懸命に生きている
人間賛歌に、時にうなずき、そして涙する。
小説を読みながら泣けるなんて、本当に文章の上手い人なんだなあと
つくづく思う。今回の作品も、恋愛、戦争もの、お葬式もの、競馬もの、
などなど実にヴァラエティに富んでいる。
短編ものは、気楽に入っていけるし、少し時間を置いてもすぐに時間軸が
戻れて良い。また、近くの本屋に行ってみたくなったぜ。

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